ghdヘアアイロン徹底レビュー|英国発の美容室御用達アイロンは日本でも買う価値があるのか

世界50,000以上のサロンで使われる英国ブランド「ghd」のヘアアイロンを実際に使用してレビュー。
日本未発売の理由、電圧対応、Dysonとの違い、購入方法まで徹底解説します。
はじめに:なぜ日本の家電量販店に「ghd」は置いていないのか
ヘアアイロンを探してAmazonや美容系口コミサイトを見ていると、必ずと言っていいほど名前が挙がるブランドがある。
それが「ghd」だ。
しかし不思議なことに、ヤマダ電機やビックカメラといった家電量販店の店頭で見かけることはまずない。
日本の美容室やヘアサロンでは広く導入されているにもかかわらず、一般消費者向けの正規販売網は限定的というのが実情だ。
この「日本未発売」に近いポジションこそが、ghdを個人輸入・並行輸入で購入する人が後を絶たない理由でもある。
実際にAmazonで検索すると、並行輸入品や個人出品が多数ヒットし、価格は2万円台後半から5万円以上まで幅広い。
「なぜわざわざ並行輸入のリスクを取ってまで買う人がいるのか」——その答えを探るべく、実際にghdのヘアアイロンを取り寄せて使用してみた。
この記事では、ghdの特徴、実際の使用感、日本で購入する際の注意点、そして国内で人気のダイソンや国産ブランドとの違いまで、包み隠さず解説していく。



1.ghdとはどんなブランドか
ghdは1995年に英国で設立されたヘアケア機器ブランドで、正式名称は「good hair day」の頭文字を取ったもの。
世界50,000以上のサロンで導入されているとされ、プロの美容師からの信頼が厚いブランドとして知られている。
日本では明確な正規代理店を通じた家電量販店展開がされておらず、公式オンラインストアや一部の美容専門店、そして個人輸入・並行輸入によって流通しているのが現状だ。
この「正規流通の少なさ」がブランドの神秘性を高めている側面もあり、美容系口コミサイトでは「日本未発売のイギリスのメーカー」として紹介されることが多い。
実際、16年以上愛用しているというブロガーの声も見られ、一度使うと手放せなくなるという評判が根強い。
2. ラインナップと価格帯
ghdのストレートアイロンには主に3つのサイズ展開がある。
- Mini:本体が細めで、ショートヘアや強めのカールを作りたい人向け
- Classic:最もスタンダードなサイズで、美容室で使われているものに近い形状
- Max:プレートが大きく、パドルブラシのような形状で、髪の量が多い人向け
価格帯は、英国正規価格ベースでおおよそ£99前後(為替レートにより変動するが、2万円弱程度)とされているが、日本国内での並行輸入価格は2万円台後半〜5万円台まで幅がある。
関税、送料、販売者のマージンなどが上乗せされるため、購入するショップによって価格差が大きい点には注意が必要だ。
今回は最もスタンダードなClassicモデルを中心にレビューしていく。
3. 日本で購入する方法と注意点
ghdヘアアイロンを日本で購入する際の主な選択肢は以下の3つだ。
- Amazon(並行輸入品):出品者によって価格・保証内容が異なる。レビュー数や出品者の評価をよく確認することが重要
- 海外通販サイトからの直接購入:ghd公式サイト(英国・海外向け)から直接購入する方法。ただし関税や国際送料が別途発生する
- 個人輸入代行サービス:海外在住者や代行業者を通じて購入する方法
いずれの方法でも共通して注意すべきなのが「電圧対応」だ。
この点については後述で詳しく解説するが、購入前に必ず対応電圧を確認することが、失敗しないための最重要ポイントと言える。
また、並行輸入品はメーカー保証の対象外になることが多く、修理やサポートを受けられないケースがある点も理解した上で購入を検討してほしい。
4. 実際に使ってみた第一印象
箱を開けてまず感じたのは、プレートの熱伝導の良さだ。
電源を入れてからわずか25〜30秒程度で、髪をスタイリングできる温度(約185〜200度)まで一気に上昇する。
国産ブランドの一般的なヘアアイロンだと1〜2分程度の予熱時間が必要なことが多いので、この立ち上がりの速さは忙しい朝の身支度において非常にありがたいポイントだった。
プレートに触れた瞬間の質感も独特で、セラミックコーティングがなめらかに髪を滑らせる感覚がある。
実際に髪を挟んでスライドさせると、引っかかりを感じることなくスーッと通り抜けていく感覚があり、「なるほど、これがサロン品質か」と納得させられた。
5. 良かった点:仕上がりとスピード
① ツヤ感のある仕上がり
実際に使用してみて最も印象的だったのは、仕上がりのツヤ感だ。
メーカーは「髪の艶が約65%アップする」とうたっているが、体感としてもストレートにした後の髪の光沢感は、普段使っている国産アイロンとは明らかに違う仕上がりになった。
② 高温維持の安定性
一度設定温度に達すると、その後の温度低下が少なく、連続して何度もセクションを分けてアイロンをかけても、仕上がりにムラが出にくいと感じた。
安いヘアアイロンにありがちな「途中から温度が下がってきて、なかなかストレートにならない」というストレスがない。
③ カールも作れる汎用性
ストレートアイロンでありながら、プレートの角を使うことで緩やかなカールも作ることができる。
ストレート用とカール用でアイロンを2本持つ必要がなく、1本で完結できる点はコストパフォーマンス的にもメリットと言える。
④ コンパクトで持ち運びやすい
コードレスモデルであれば、旅行や出張先にも気軽に持っていける。
海外対応(110-230V)のモデルであれば、海外出張時にも変換プラグさえあれば使用できる点は、頻繁に海外を行き来する人にとって嬉しいポイントだ。
6. 気になった点:電圧・重さ・保証
① 電圧対応の確認が必須
先述の通り、モデルによって対応電圧が異なる。英国仕様(240V系)のモデルをそのまま日本(100V)で使用すると、故障や発火のリスクがあるため絶対に避けるべきだ。
購入時には必ず「110-230V対応」など、日本国内でも使用可能な電圧に対応しているモデルかどうかを確認する必要がある。
② 見た目以上にずっしりした重み
コンパクトなサイズ感の割に、実際に持ってみるとそれなりの重量感がある。長時間のスタイリングでは、腕への負担を感じる場面もあった。
特に髪の量が多く、スタイリングに時間がかかる人は注意しておきたいポイントだ。
③ 保証・サポート体制の不透明さ
並行輸入品の場合、メーカー保証の対象外になることが多く、万が一故障した際の修理やサポートを受けられないケースがある。
国内正規代理店を通さない購入は、この点をリスクとして許容できるかどうかが判断の分かれ目になる。
④ 価格の割高感
並行輸入という流通経路上、為替や送料、関税の影響で、本国価格と比較すると割高になりがちだ。
同価格帯であれば国産の高機能アイロンも十分に選択肢に入ってくるため、単純な性能対価格だけで比較すると、ghdヘアアイロンが圧倒的に優れているとは言い切れない部分もある。
7. 電圧問題を詳しく解説
ghdヘアアイロンを検討する上で、最も重要かつ見落とされがちなのが電圧対応の問題だ。ここでは詳しく解説しておく。
英国を含むヨーロッパの多くの地域では220-240Vが標準電圧となっている。
一方、日本国内の家庭用電源は100Vだ。
この差を吸収できる「マルチボルテージ対応(110-230V対応)」のモデルであれば、変換プラグ(形状変換のみ)を使うだけで日本でも問題なく使用できる。
しかし、英国仕様専用(240V固定)のモデルをそのまま日本で使用すると、電圧不足により本来の性能が発揮できないばかりか、最悪の場合は内部回路にダメージを与える可能性がある。
逆に、日本の100V環境で使うことを前提に設計されていない機器を無理に使うことは、火災のリスクにもつながりかねない。
購入前には、商品ページやパッケージに記載されている電圧表記を必ず確認し、不明な場合は出品者に問い合わせることを強くおすすめする。
「安いから」という理由だけで電圧未確認のまま購入するのは、絶対に避けるべき選び方だ。
8. Dyson Airstraightとの比較
ヘアアイロン市場で近年存在感を増しているのが、ダイソンの「Airstraight(エアストレート)」だ。両者を比較すると、以下のような違いが見えてくる。
- 加熱方式:ghdはプレート自体を高温にして髪を挟む従来型の方式。Dyson Airstraightは風の力でストレートにする独自方式で、熱ダメージを抑えられるとされている
- 価格帯:Dyson Airstraightは国内正規代理店で5万円台〜と、ghdの並行輸入価格と近いレンジになることが多い
- 入手しやすさ:Dysonは国内正規代理店・家電量販店で普通に購入でき、保証も明確。ghdは並行輸入が中心でサポート体制が不透明
- 仕上がりの質感:ghdは「サロン仕上げのツヤ感」に強みがあり、Dysonは「髪へのダメージの少なさ」に強みがある
「とにかく国内で安心して購入・サポートを受けたい」という人にはDysonが、「サロン品質の仕上がりを、多少のリスクを許容してでも求めたい」という人にはghdが向いていると言えるだろう。
9. くせ毛・剛毛での使用感
口コミを調べていく中で目立ったのが、「くせ毛・剛毛の救世主」という評価だ。
実際に剛毛・多毛の髪質で試してみたところ、一度のスライドでしっかりとストレートになる感覚があり、何度も同じ箇所にアイロンを通す必要がなかった。
これは髪への熱ダメージを最小限に抑えられるという意味でもメリットが大きい。
一方で、細く柔らかい髪質の人が使う場合は、高温設定のまま長時間使用すると、逆に髪への負担が大きくなる可能性がある。
温度調整機能があるモデルを選び、自分の髪質に合わせて温度をコントロールすることをおすすめしたい。
10. お手入れと耐久性
プレート部分の汚れは、電源を切って完全に冷めた状態で、柔らかい布で拭き取るだけで簡単にケアできる。
整髪料やワックスがプレートに付着すると、熱伝導効率が落ちてしまうため、定期的な清掃は仕上がりの質を維持する上で重要だ。
耐久性については、16年以上使い続けているという長期愛用者の声もあるほど、基本的な作りはしっかりしている印象を受けた。
ただし、これは個体差や使用頻度にもよるため、必ずしも全ての製品が同様の耐久性を持つとは限らない点は留意しておきたい。
11. こんな人におすすめ/おすすめできない人
おすすめできる人
- サロン品質の仕上がりを自宅でも再現したい人
- くせ毛・剛毛で、一度のアイロンでしっかりストレートにしたい人
- 海外旅行や出張が多く、マルチボルテージ対応のヘアアイロンを求めている人
- 並行輸入特有のリスク(保証の不透明さなど)を理解した上で購入できる人
- ストレートとカールを1本で使い分けたい人
おすすめしにくい人
- 国内正規保証がないと不安な人
- 電圧対応の確認作業を面倒に感じる人
- 予算をできるだけ抑えたい人(並行輸入は割高になりがち)
- 髪へのダメージを最小限に抑えることを最優先したい人(Dyson等の風圧式の方が向いている場合がある)
12. よくある質問(FAQ)
Q. ghdは日本の店舗で購入できますか?
A. 家電量販店での取り扱いは基本的にありません。
Amazonなどの並行輸入品、または海外通販サイトからの購入が主な入手方法になります。
一部美容専門店での取り扱いがある場合もあります。
Q. 日本の電源(100V)でそのまま使えますか?
A. モデルによります。「110-230V対応」と明記されたマルチボルテージ対応モデルであれば、プラグ形状の変換のみで使用可能です。
電圧非対応のモデルは絶対に使用しないでください。
Q. 美容室で使われているものと同じものですか?
A. プロ向けに卸されているモデルと、一般消費者向けに販売されているモデルは基本的に同等のスペックであることが多いですが、正確な型番の違いは購入前に確認することをおすすめします。
Q. 保証はどうなっていますか?
A. 並行輸入品の場合、日本国内でのメーカー保証は基本的に対象外です。
故障時の対応は購入したショップの返品・保証ポリシーに依存するため、事前に確認しておくことが重要です。
Q. カールも作れますか?
A. ストレートアイロンですが、プレートの角度を使うことで緩やかなカールを作ることも可能です。
本格的なカールを作りたい場合は、専用のカールアイロンの方が仕上がりの再現性は高くなります。
Q. Dyson Airstraightとどちらがおすすめですか?
A. 国内サポートの安心感を重視するならDyson、サロン仕上げのツヤ感を重視するならghdが選択肢になります。
予算とリスク許容度に応じて選ぶのがおすすめです。
12.5 モデル選びで失敗しないためのチェックポイント
並行輸入品を中心に流通しているghdだからこそ、購入前のリサーチが購入後の満足度を大きく左右する。
ここでは実際に複数の出品ページを比較して見えてきた、失敗しないためのチェックポイントを整理しておく。
① プレートサイズは髪の量・長さで選ぶ
先述の通り、ghdにはMini・Classic・Maxの3サイズが存在する。
ロングヘアや髪の量が多い人がMiniを選んでしまうと、1回のスライドでカバーできる範囲が狭く、スタイリングに想定以上の時間がかかってしまう.
逆にショートヘアの人がMaxを選ぶと、細かい部分の調整がしづらくなる。自分の髪の長さ・量をイメージした上でサイズを選ぶことが重要だ。
② 型番と発売年を確認する
ghdは定期的にモデルチェンジを行っており、型番によってプレートの素材や温度制御の精度が異なる。
古い型番が「型落ち特価」として安く出品されていることもあるが、最新モデルとの機能差を理解した上で判断したい。
特にコードレスモデルはバッテリー技術の進化が早いため、発売年が古いものは避けた方が無難だ。
③ 出品者のレビュー・評価を必ず確認する
並行輸入品は出品者によって品質・対応にばらつきがある。
星評価だけでなく、実際のレビュー内容(届いた商品の状態、説明書の有無、初期不良への対応など)まで目を通しておくことをおすすめする。
特に「電圧表記が明確に記載されているか」は、出品ページの信頼性を測る一つの指標になる。
④ 付属品の有無をチェックする
正規品には専用の耐熱ポーチや収納ケースが付属していることが多いが、並行輸入品の中にはこうした付属品が省略されているケースもある。
付属品の有無は価格差にも直結するため、比較する際は「本体のみの価格」なのか「フルセットの価格」なのかを見極める必要がある。
12.6 SNS・口コミで見えてきた利用者の傾向
美容系の口コミサイトやSNSでの評判を横断的に調べてみると、いくつかの傾向が見えてきた。
ポジティブな声で多かったもの
- 「日本の家電量販店に置いているどのアイロンよりも仕上がりが良い」という仕上がり品質への高評価
- 「くせ毛歴が長いが、これに出会ってから毎朝のスタイリング時間が半分になった」という時短効果の実感
- 「海外在住経験があり、現地で使っていたものを日本でも継続使用している」という海外経験者からの支持
- 「プレゼントでもらって感動し、自分でもリピート購入した」というギフトとしての満足度の高さ
ネガティブな声・注意喚起として多かったもの
- 「電圧を確認せずに購入し、すぐに壊れてしまった」という失敗談
- 「並行輸入で購入したが、説明書が英語のみで戸惑った」という言語面での不便さ
- 「正規店で購入したものと比べて明らかに質感が違う偽物を掴まされた」という模倣品への注意喚起
- 「保証書がなく、故障時に対応してもらえなかった」というアフターサポートに関する不満
特に模倣品(コピー品)の流通については、複数の口コミで注意喚起がされていた。
極端に安い価格で出品されている商品は、正規品ではない可能性を疑い、信頼できる販売者かどうかを慎重に見極めることが重要だ。
価格が相場より大幅に安い場合は、一度立ち止まって出品者情報や商品説明を精査することを強くおすすめしたい。
13. まとめ:総合評価と購入判断
ghdヘアアイロンを実際に使ってみて感じたのは、「サロン品質」という評判は決して大げさではないということだ。
立ち上がりの早さ、高温維持の安定性、仕上がりのツヤ感——どれを取っても、価格に見合う、あるいはそれ以上の満足感を得られる製品だった。
一方で、日本国内での正規流通が限定的であるがゆえの電圧対応の確認、保証の不透明さといったリスクは、購入前にしっかりと理解しておく必要がある。
「並行輸入だから安心できない」と敬遠する人がいる一方で、「多少のリスクを取ってでも、サロン品質の仕上がりを求めたい」という人にとっては、非常に満足度の高い投資になるはずだ。
購入を検討する際は、必ず電圧対応を確認し、信頼できる出品者・販売元から購入することを心がけてほしい。
それさえクリアできれば、毎日のヘアスタイリングの満足度を大きく引き上げてくれる一本になるだろう。















